ケニー・ロバーツはWGP500ccを3年連続でチャンピオンになりました。キングケニーと呼ばれた彼は、ハングオンと呼ばれるお尻を内側にずらして重心を内側に低くして、その分バイクを傾けず走りました。傾けなくてもコーナーを走れるってことは、ぎりぎりまで倒せば速度も早く走れるって事になります。

これがまたカッコいいんです。しかし若き天才「フレディ・スペンサー」の登場で二人のバトルが始まりました。当時は押しがけスタートでしたが、スペンサーはスタートダッシュが早かったんです。これはホンダのエンジンが当時始動性が良かったんだと思いますけど、スペンサーは前後輪をドリフトしながら走る、とんでもないやつでした。なんせハングオンしながらウイリーしてコーナーを立ち上がっていくので皆たまげました。

しかしケニーはキングケニーなんです。実際のケニーは身長が私より低かったので165cm位だと思いますが、腕力は握手したときの感触だとかなり強かったと思います。「おお、これがアクセルを握っている手か」と感激しました。ダートで鍛えたアクセルワークはゴツイ手でしたが、繊細なものでした。

頭は薄かったです。サロンに頭を触られて怒ってました。それでも彼はキングなのです。